このコラム読む人いるのかなぁ…。
と悩む今日この頃ですが、問答無用で第一回目のコラムを始めます。

今日の話は「SCSの照明って何?」です。

まず、照明には大きく分けて2つのパターンがあります。

1.演劇・舞台照明
2.ライブ照明

この二つの一番大きな違いは「ホリゾント幕」を使うか使わないか。
演劇とかだと、セットとセットの間を埋めたり、背景に空の色を出したりするのにホリ幕を使う
一方、ライブはステージを彩るという部分に特化した照明を作るためにホリはあまりつかわない。
ホリ幕を使わない代わりに、空間を埋め尽くすほどのPARのビームやらなんやらが飛び交ってる。

つまり、「背景としての照明」か「空間としての照明」
もうわかったと思うけどSCSの照明ってのは前者、すなわち舞台照明に近いんだよね。
つまりSCSの照明は演劇の舞台で言う背景を担ってると思うんだ。

特に、一昔前のSCS照明はホリ幕への依存度が極端に高かった。
極論を言えば、ホリにいい色が出てなければ「ダメ照明」みたいな。

ただ最近は少しずつライブ的な効果照明も取り入れつつある。
フットや目潰し(シルエット)なんかがそう。
2サスの灯体をあえて見せるなんてのもライブ的なテクニックかな?
タイミングが重視されてきたのも最近の傾向だと思う。

とまぁ、最近の流れにも多少触れてみたところで本題に戻ろう。
ここからは個人的な意見だけど、俺はただ単にチカチカしてるライブ照明ってあんま好きじゃないのね。
別にアカペラライブでトランスしたくないし。
何が言いたいかって、SCSの照明の基本はやっぱ「背景」にあるんじゃないかってこと。

アカペラってやりようによっちゃダントツで情感豊かな技法だと思うんよ。
俺的には、演者さんはただの「歌い手」じゃなくて「吟遊詩人」に近いものだと思ってる。
だからこそ、その演者さんが歌う物語の背景を作ろうと思うんです。
情感豊かな歌に背景を付けて、さらに情感を高めようと。

別にこれは俺個人の考えだけどね。SCS照明史を考えた奴なんていないだろうしw
でもね、すくなくとも俺の照明はそーやってできてるんです。
だからバンドによって出来にムラができるんですけどねw